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Orthetrum albistylumの分類 トンボ科(Libellulidae)
Orthetrum albistylumの概要 Orthetrum

Orthetrum albistylum

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Orthetrum albistylum Selys, 1848

基本情報

大きさ・重さ

・体長:17.1~21.1 ㎜
・頭長:2.6~3.7 ㎜
・頭幅:4.4~5.5 ㎜
・触角長:2.4~2.8 ㎜
・後翅長:6.6~7.2 ㎜
・後腿節長:5.4~6.7 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-06-29 キノボリトカゲ

分布

国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、粟島、佐渡島、伊豆諸島、淡路島、瀬戸内の家島諸島、隠岐、壱岐、対馬、五島列島、天草諸島、甑島諸島、および南西諸島の主要な島々などの離島にも産する。

全国的にかなり普通だが、北海道では産地が限られていて珍しく北部には産しない。

また南西諸島では生息域が山間の森林に囲まれた市域に限定される傾向がある。

国外では台湾および中国北~南部、ホンコンなどに分布しており、さらに東南アジアに広く別の亜種が生息している。

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分類学的位置付け

不均翅亜目 トンボ科 シオカラトンボ属

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最終更新日:2020-06-29 キノボリトカゲ

形態

成虫の形質

雄雌ほぼ同大。

わが国に分布するシオカラトンボ属のなかではシオカラトンボについでポピュラーな、大型で太めのトンボ。

基本的には黄褐色の地に黒色斑がある、典型的なシオカラトンボ型の色斑をもつが、トカラ列島~沖縄本島産の雌を除いて後翅の基部に黒褐色をした顕著な斑紋がある。

雄は成熟すると青灰色の粉を吹く。同属種とは複眼の色、体の斑紋、翅の模様、産卵弁の形状などで区別する。

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最終更新日:2020-06-29 キノボリトカゲ

幼体の形質

幼虫は体長 18~23 mm、頭幅 5~6 mm。褐色ないし暗褐色をした典型的シオカラトンボ型のヤゴ。

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生態

成虫の生息環境

平地から低山地に至る挺水植物が繁茂する池沼や湿地、休耕田、あるいは水田または緩やかな流れの溝川などに生息する。

木立が縁にあるやや鬱閉的な環境を好み、明るい開放的な環境が好きなシオカラトンボとかなり明確に棲み分けている。

幼虫は植物性沈積物の陰に潜んだり、柔らかい泥の中に浅く潜って生活している。

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ライフサイクル

卵期間1~2週間程度、幼虫期間2~8カ月程度(1年多世代)。幼虫で越冬する。

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活動時間帯

成虫は東海地方では5月中旬から出現して10月末頃まで、八重山諸島では3月下旬から11月末までみられる。

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生殖行動

成熟雄は水辺に静止して縄張り占有する。交尾態となったペアは、水辺の枝などに止まる(上が雄)。

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産卵

雌は単独で浅い水面を打水し、腹端ですくい上げた水と卵とを前方に飛ばす。雄は付近を飛んで警護することが多い。

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種・分類一覧