- 解説一覧
- ハナズオウ(Cercis chinensis)について

目次
基本情報
- 人間との関係
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公園、庭園の植え込み、切花用。根と樹皮は薬用とする。江戸時代に渡来した。
樹皮を煎じて飲むと、利尿、解毒の効果があるといわれるが、効能は確認されていない。
セイヨウハナズオウは別名「ユダの木(Judas tree)」。キリストを裏切ったユダが罪を悔いて首をくくった木とされるため。
樹皮は中医方で紫荊皮と呼ばれ、解毒、鎮痛、月経不順に用いられる。
季題は「春」。「風の日や煤ふりおとす花蘇芳 滝井孝作」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
形態
- 花の形質
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葉に先立って、枝上のところどころから紅紫色の蝶形花を束生する。
幹生花である。がくは筒形で浅く5裂し、花弁5、雄しべ10は離生する。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
生態
- その他生態
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繫殖は実生、さし木、株分けによる。実生は秋に採種し、春に播種する。さし木は2月に採穂し冷蔵保管、3月に床ざしする。
花をつけない細弱枝は間引いて枝抜きしたほうがよい。施肥は花後に油かす、鶏ふん、化成肥料を与えるとよい。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ