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シマクイナ(Coturnicops noveboracensis noveboracensis)の分類 シマクイナ属(Coturnicops)
シマクイナ(Coturnicops noveboracensis noveboracensis)の概要 アメリカシマクイナ(Coturnicops noveboracensis)

シマクイナ(Coturnicops noveboracensis noveboracensis)

【 学名 】
Coturnicops noveboracensis noveboracensis (Gmelin, 1789)

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:12~12 mm
・翼長:77~83 mm
・跗蹠:22~23 mm
・尾長:32~36 mm
・体重:81~127 g

参考文献

最終更新日:2020-07-20 キノボリトカゲ

分布

旧北区。シベリア東南部、中国東北部で繁殖し、冬は中国大陸南部、琉球諸島などに渡る。

本州には冬鳥として渡来するが、数は少ない。希少種に指定されている。北海道、茨城県、千葉県で記録がある。

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分類学的位置付け

クイナ科

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形態

成鳥の形質

【雄雌夏羽】
額・頭上・後頭・後頸は黒色で、各羽にはオリーブ褐色の縁と白色の斑点からなる、細い横縞がある。

頭側・耳羽・頬は赤錆色を帯びたオリーブ褐色で、各羽には白色の横縞様の斑点が多数ある。

腮・喉は白色で、各羽端はオリーブ褐色である。

肩羽・背・腰・上尾筒は黒色で、各羽にはオリーブ褐色の縁と白色の斑点からなる微細な横縞がある。

胸は淡赤色を帯びたオリーブ褐色で、白色の横縞がある。

腹は白色、脇はオリーブ褐色で、白色の横縞と黒色の斑がある。

下尾筒は黒錆色で、各羽にはオリーブ褐色の縁と白色の横縞がある。下雨覆は白色で、各羽の基部は灰褐色、腋羽は白色である。

初列風切は暗灰褐色、第1羽の外弁には白色の縁があるものが多く、そのほかには先端に白色の小斑がある。

次列風切は白色で、基部は灰褐色である。外側のものの外弁は灰色である。

三列風切は長い形で初列風切より 10 mm位短いだけである。色は背と同様である。

大・中・小雨覆は背と同様、初列雨覆・小翼羽は暗灰褐色である。尾は黒色で各羽にはオリーブ褐色の縁と白色の細い横縞がある。

嘴色は暗褐色、上嘴の基部と下嘴の大部分とは緑黄色、虹彩は褐色、脚色は淡肉褐色、関節は暗色。

【雄雌冬羽】
喉は淡赤錆色を帯びた淡褐色で、白色の細い横縞がある。体の下面は夏羽より白色勝ちで、脇は夏羽と同様である。

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最終更新日:2020-07-20 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は濃クリーム褐色の地に赤褐色の斑点と灰鼠色の斑点とが散在し、斑点は鈍端の方に密在するのが常である。

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生態

生息環境

日本各地に冬鳥として渡来するが、比較的数が少なく、湖沼、沼沢、水田、湿地に生息する。

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食性

昆虫類の鞘翅目(例えばゾウビムシ)や禾本科植物などを食物とする。

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鳴き声

捕獲された個体は、日没ごろか早朝に限ってキョッ、キョロルルルルと啼いたという。

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種・分類一覧