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シロハラホオジロ(Emberiza tristrami)の分類 ホオジロ科(Emberizidae)
シロハラホオジロ(Emberiza tristrami)の概要 ホオジロ属(Emberiza)

シロハラホオジロ(Emberiza tristrami)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Emberiza tristrami Swinhoe, 1870

基本情報

大きさ・重さ

・嘴峰:10~11.5 mm
・翼長:雄 70~78.5 mm 雌 65~71 mm
・跗蹠:17.5~20 mm
・尾長:51~62 mm
・体重:14~21 g
・卵:長径 18.5~19.3 mm×短径 14.5~14.8 mm

参考文献

最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

分布

旧北区分布型。ユーラシア大陸極東部のウスリーで繁殖し、冬は中国中・南部に渡ってすごす。

日本は渡りのコースから離れていて、まれな旅鳥または冬鳥とされてめったに見られないが、10月から翌年の5月に記録がある。

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分類学的位置付け

ホオジロ科

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

形態

成鳥の形質

【雄】
額・頭上・後頭は黒色で、中央には白色のやや不規則な頭央線がある。

眼の上には白色の眉斑があり、眼先・耳羽は黒色、頬には白色の頬線がある。腮・喉は黒色である。

下喉・上胸は赤褐色である。頸・背・肩羽は灰褐色で、各羽には黒褐色の軸斑がある。

背の中央の部分には縦に栗色の不規則な幅の広い縦線があり、肩羽のところどころは栗色を呈している。

下胸・腹の中央、下尾筒は白色で、脇は赤褐色である。腰・上尾筒は暗栗色である。

下雨覆・腋羽は白色である。初列風切・次列風切は暗褐色で、内弁には淡灰褐色の縁があり、外縁には淡褐色の縁がある。

三列風切は黒褐色で、栗色の幅の広い縁がある。

大雨覆は黒褐色で、各羽には灰色を帯びた淡黄褐白色の縁があり、中雨覆は灰褐色で、羽端には淡黄褐白色の縁がある。

小雨覆は灰褐色を呈している。初列雨覆・小翼羽は暗褐色である。

尾は中央の1対は栗色、ほかの尾羽は黒褐色であるが、外側の尾羽の内弁には白色の楔形の縦斑がある。

嘴色は褐色、黄褐色。虹彩は暗褐色で、脚色は赤肉色。

【雌】
眉斑は汚白色で、眼先・耳羽は褐色で、耳羽は多少黒色を帯びている。

腮・喉は白色で両側には暗褐色の顎線が走っている。下喉は赤錆色を帯びた褐色で、暗色の縦斑がある。

秋季羽換した各羽端は黄褐色を帯びている。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

卵の形質

卵は青白色で、淡紅白色などの地に黒褐色の小斑点と斑線とが散在する。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

生態

生息環境

丘陵地の農耕地や林緑、藪地で見られる。繁殖地では針広混交林、落葉広葉樹林、かなり密生した針葉樹林も含めていろいろな樹林にすむ。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

食性

ホオジロに類似し動物質では昆虫類を餌とし、植物質では雑草類の種子を好んで食物とする。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

鳴き声

チチッ、チチッと地啼きし、雄は喬木の梢や灌木の頂などにとまって優美な声で囀る。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

特徴的な行動

繁殖については十分にわかっていないが、繁殖期は5~7月ごろ。巣は椀形で、藪の中につくる。1巣卵数は4~5個。

繁殖地でのなわばりの記載はない。冬は単独または小群で現れる。

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最終更新日:2020-07-15 キノボリトカゲ

種・分類一覧